喜茂別岳(1177m)
(黒川3ルートおよび小喜茂別岳ルート)

 無意根山から中山峠に連なる尾根上にある喜茂別岳は、いろいろなルートの山スキーが楽しめる山です。登山道はありません。札幌から中山峠を越えたあたり、黒川の橋(深雪橋)のところが入り口です。ここから札幌方向に少し戻った送電線下に待避所があり、5〜6台の駐車スペースがあります。
 中山峠から尾根伝いに行くルートもありますが、スキーの滑りを楽しめる斜面はありません。


中山峠から喜茂別岳


中央尾根上部から頂上に向かう

喜茂別岳 山スキールート
南西尾根ルート(赤)、中央尾根ルート(ピンク)、南東尾根ルート(オレンジ)
(駐車場所は黒川橋の下流側にある)

南西尾根ルート

 もっともよく利用されるルートである。深雪橋袂から古い林道を入り、送電線の建設にともなって作られた広い刈り分けを行く。標高550m位のところで適当なスノーブリッジを探して右岸に渡る。しばらく川沿いに進むと正面に林道が横切っている丘が見えてくる。この林道に上がってしばらく進み左手の吹きさらしの台地状の尾根に上がる。送電線の下を通って正面の雑木林を目指す。林の中を北に進むと次第に尾根がはっきりしてくる。標高750mあたりから斜面が急になるのでジグを切って登り、1052mポコから南にのびる尾根に上がる。1052mポコは登らないで大きく西側を巻いてゆき、木のほとんどない、喜茂別岳の大斜面に着く。視界の悪い時は目標がないので、ここから先へは進まない方が無難である。斜面を登るとなだらかなピークらしいものが見えるが、三角点のある山頂はずっと東の方にある。ちなみに、西側のピークの方が標高が高い。
 GPSトラックログ(POTファイル)

南東尾根ルート

 開けた所までは南西尾根ルートに同じ。東側の尾根の中腹に、南西尾根ルートの林道の続きが見えるのでこれを目指す。林道を進み、川を渡った地点で尾根にとりつく。792mポコを通って緩やかな尾根を登ると、頂上に連なる疎林の大斜面に着く。斜面を登り切り、何もない頂上尾根を北西に進んで山頂に着く。
 GPSトラックログ(POTファイル)

中央尾根ルート

 中央尾根までは林道の橋から沢の中を通っても行けるが、沢がV字型で狭く、起伏も多い。そこで標高750m付近まで南東尾根ルートをとり、そこから分かれて尾根を西に乗り越す。南東尾根の西側をほぼ水平にトラバースして沢に入る。ここから中央尾根に取り付いても良いが、沢の左岸を詰めた方が歩きやすい。沢の源頭で右岸に渡り、中央尾根を登って頂上に着く。
 帰りは中央尾根東側のオープン斜面を滑り降りる。このルートは滑りが一番楽しめるので他のルートで登った場合も下降ルートとして使うとよい。ただし、沢に下りる斜面は雪崩が起きる可能性があるので十分注意しよう。

小喜茂別ルート

 小喜茂別岳から喜茂別岳へ縦走するルート。小喜茂別岳まではそちらのルートを参照のこと。小喜茂別岳の北側は崖になっているので少し戻ってコルにおりる。広い尾根伝いに行くと喜茂別岳の大斜面に行き着く。

詳細地形図(143KB)

3Dルート図

喜茂別岳3Dルート図

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