百松沢山(1038m)

 百松沢山は、札幌市街中心部から見ると円山の後ろあたりに見える双耳峰です。わが家からだと大倉山の後ろになります。北峰が1038.1m、南峰が1043mですから、南峰の方が高いのですが、三角点は北峰にあり、山名もまた北峰につけられています。登山道はないのですが、不思議なことに国土地理院の2万5千分の1地形図には常次沢から登山道があるように描かれています。どこから来たデータなのでしょうか。
 夏に百松沢に登るには常次沢か宮城の沢左股を詰めるしかありませんが、どちらの沢も滝も滑もない、いわゆるブタ沢(ブタさん、ゴメンナサイ)です。昔、常次沢を1人で詰めたことがありましたがズックの運動靴をはいていったので最後の泥壁を登れませんでした。
 百松沢山も昔からスキーで登られていました。昔は三段山と呼ばれていたそうです。札幌市街から見ると三段に見えるからでしょうか。


札幌桑園から300mm望遠で撮影
右が北峰、左が南峰

百松沢山北峰から見た南峰(左)と南峰から見た北峰(右)
北峰は穏やかな山容だが南峰は東側が切り立った崖になっている


札幌市街の反対側、烏帽子岳から見た百松沢山
右が南峰、左が北峰

デジスコで撮影した百松沢山南峰(左)と北峰(右)
北峰の東側と北側斜面はスキーに格好のスロープだ


百松沢山の源八沢登山口に残る昔のスキー登山案内図
かつて山スキーが盛んだった頃にたてられたものだろう。現在、源八沢の林道は「スノーモビルランド」の私有地ということでスノーモビルの走行コースになっている。スキー登山者は邪魔になるので歓迎されないようである。


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