よくある質問
FAQ(Frequently Asked Questions)

光触媒についていろいろな質問が寄せられます。代表的なものをまとめておきます。

質問:光触媒とはなに?光触媒になるものは?

答え:光触媒とは簡単に言うと光で働く触媒です。普通の触媒は熱によって化学反応を速くしますが、光触媒は光を吸収して化学反応を促進します。光触媒になる物質は主に光伝導物質、半導体および色素(有機金属錯体)です。いずれも内部の電子が光で励起されることにより光触媒作用をします。市販されている光触媒はほとんど二酸化チタン(TiO2)です。植物の光合成をしている葉緑素(クロロフィル)もまた一種の光触媒です。

質問:光触媒はどういう働きをするのか

答え:一般に使われている酸化チタン光触媒では酸化反応が起こります。光触媒表面に吸着した有機物が空気中の酸素によって酸化、分解されて除去されます。これにより脱臭、殺菌、防汚、公害物質除去、などができます。また、酸化チタン表面は光によって超親水性になるので鏡やガラスの曇り防止ができるほか、汚れが水で落ちやすくなります。

質問:光触媒に必要な光の波長と強さは?

答え:酸化チタン光触媒の吸収する光は波長400nm(0.4ミクロン)以下の紫外線です。この紫外線は太陽光中に約3%含まれており、蛍光灯の光にもわずかに含まれています。空気中の有害物質は通常ppm(百万分の一)程度であり、蛍光灯の弱い光でも除去することができます。しかし、汚れのひどい場合には弱い光では間に合わなくなるので使用条件を考えて使う必要があります。

質問:光触媒は人体に無害か?

答え:酸化チタンは昔からペンキや化粧品に使われている身近にある物質です。食品添加物としても許可されています。肌に直接つけて光にあてるようなことをしない限り無害です。また、光触媒の表面には活性酸素種ができますが、これが空気中に飛び出して漂うようなことはありません。光触媒により有害物質が分解されてさらに有害なものになることは一般にありません。

質問:光触媒の効果は持続するか?

答え:光触媒の効果が持続するかどうかは、光触媒の表面にやってくる汚染物質の量と光の強度のバランスによって決まります。光が弱ければ処理できる汚染物質量は少なくなりますし、逆に汚染物質量が少なければ弱い光でも間に合います。一般に、室内では紫外線の量が少ないので汚れのひどい場所には不向きです。

質問:市販されている光触媒のうち一番良いものはなにか?

答え:わかりません。市販の光触媒を使って研究をしたこともありません(試薬の酸化チタンは除く)。

以下、随時更新。

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