ブルバックス「光触媒とはなにか」

講談社ブルーバックスから出版されました。
一般向けですが原理からわかるように書かれています。

目次

第1章 身近になった光触媒

広がる応用分野 セルフクリーニング機能 消臭・脱臭機能 抗菌・殺菌機能 防カビ・防藻機能 空気の浄化機能 水質の浄化機能 光がいらない? 曇止め機能 汚れ防止機能 光触媒冷房 光触媒のルーツ ホンダ・フジシマ効果 新エネルギー源をめざす 光触媒の実用化 酸化チタンの姿 光触媒の安全性 分解生成物への心配

第2章 化学反応と触媒の働き

じつは身近な触媒反応 化学反応と反応速度 化学平衡と逆方向反応 触媒と触媒反応の種類 素反応と律速段階 同位体追跡法 反応速度論と活性化エネルギー 吸着によって遷移状態を変える 物理吸着と化学吸着 吸着の強さと触媒活性 吸着の圧縮効果 反応中間体とラジカル 活性酸素 触媒による酸化反応と活性酸素 白金カイロ ガスの燃焼 触媒と光触媒の違い 触媒の研究と光触媒の研究 実証主義の欠如

第3章 光があたるとなにがおこるか

理解するために知っておくべきこと 固体のエネルギーバンド構造 金属のバンド構造 真性半導体のバンドギャップ 空格子点形成による半導体 光の性質 光伝導物質 光励起電子の寿命 三万度の燃焼反応? 量子サイズ効果 

第4章 光触媒反応の仕組み

じつは身近な光触媒 光触媒になるもの 光化学増感剤 光化学反応と固体の光触媒反応の違い 光触媒活性 光量と光触媒反応の速度 量子収率 むずかしい光子数の測定

第5章 酸化チタン単独の光触媒

光触媒の実験装置 光吸着と光脱離 反応中間体の分析 酸化チタン表面の活性酸素種 活性酸素種の反応性 原子状酸素ができることの証明法 忘れ去られた定説 誤解のルーツ レーザー光による誤判断? 批判的に読むことの大切さ 活性酸素の寿命 格子酸素による光酸化 酸欠に注意 カルボン酸の光分解と光酸化 有機物光酸化の中間生成物 無機化合物の光酸化 光酸化活性の比表面積依存性 小粒ほど活性が高い アナタース型とルチル型の違い 酸化チタンによる光還元 おかしなことは確かめる その他の反応 超親水性化現象 超親水性の原因 可視光光触媒への工夫 金属ドーピングによる可視光応答化 窒素ドーピングによる可視光応答化 新たな展開 分析データの解釈についての疑問

第6章 ホンダ・フジシマ効果

電気化学反応と電極触媒 半導体光電極セル 酸化チタン光電極による水の光分解 水の光分解の条件 太陽光による水の光分解 半導体光電気化学反応 湿式太陽電池 色素増感太陽電池 

第7章 白金つき酸化チタン光触媒

新しいタイプの光触媒 「半導体光触媒」の由来 光電気化学型光触媒 光触媒との出会い 水の光分解法の発見 酸素と水素の反応−逆反応 水蒸気を光分解する光触媒 光水性ガスシフト反応 エチレンや炭素と水蒸気の反応 気相の光電気化学反応の仕組み 強力な光酸化力の由来 水の光酸化の仕組み ”夢”の燃料をめざして 光水素発生反応 あやしい発表 光酸素発生反応 光還元反応 有機合成への応用 助触媒と光触媒活性 導電度と光触媒活性 粒径と光触媒活性 アナタース型とルチル型の違い

第8章 酸化チタンの取り扱い方

酸化チタン粉末のつくり方 酸化チタン薄膜のつくり方 コーティングの方法 太陽光の強さ 人工光の強さ 光触媒の反応容器 反応速度の測り方 手近な測定法 光触媒商品の性能比較 光量の測定法 光触媒の性能を上げたい 電荷分離の効果 新しい光触媒の開発

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