ナキウサギ
(ウサギ目ナキウサギ科亜種エゾナキウサギ

 ナキウサギは「氷河期の生き残り」といわれ、出現は第三紀末(250万年前)である。北海道の大雪山系、日高山系、夕張山系、手塩北見山地などの岩石地帯に散在する。ネズミに似ているが尾が短いので、昔、生息地では「ゴンボネズミ」などと呼ばれていた。日本で種として発表されたのは1930年のことである。
 世界には現在のところ30種が知られており、北海道に棲むナキウサギはナキウサギ属Pika亜属キタナキウサギ亜種エゾナキウサギである。
 岩や石の堆積帯の地下通路に住む。冬眠はせず、秋に食糧となる植物を巣の近くに運び込み貯蔵し、冬の間は貯蔵食糧を食べて過ごす。
 ナキウサギの名に恥じず、よく鳴き、ピチッと短く鋭い鳴き声を発する。生息地では運が良ければ登山道の近くでも見ることができる。


はじめて写したナキウサギ(2000年ころ)。
100mmマクロレンズで花の撮影をしているときに出てきたので撮った。
35mmフィルムをスキャナーで拡大し、大トリミングしてもこの大きさにしかならない。


デジスコなら遠くても楽々この大きさに撮れる。
ひなたぼっこをするときは常に上空を警戒している。


イソツツジ(左)の花や葉は食料となる。


デジスコ得意のドアップ


Borgで撮影した写真(2014.9)

2016.7


2020.7

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