エゾクロテン
(ネコ目イタチ科亜種エゾクロテン

 北海道にはキテン(ホンドテン)とエゾクロテンの二種のテンがいます。もともといたテンはエゾクロテンなのですが、毛皮採取を目的とした養殖のために移入されたキテンが逃げ出して野生化しています。エゾクロテンは石狩低地帯より東および北側に、キテンは主に西側から道南に分布しているといわれます。黒とか黄とかいう名前がついていますが、実際の毛色は同じようなもので見ただけでは区別できません。
 最近は狩猟によって捕獲されないので、どちらの亜種も個体数が増えているようで、足跡をよく見かけます。しかし、夜行性なので日中に観察されることは希です。野生動物の餌付けはよいことではありませんが、大雪や道東の温泉宿でクロテンの餌付けがされていて見ることができます。以下の写真もそのようなものです。
 


エゾクロテン(2月、中標津町)



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